南アルプス撤退

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8月8日(日)

昨日まで好天が続いており、”そろそろ崩れてくるかな。” との心配もありましたが、晴れマークが続いています。向かうは日本第二位の高峰、北岳、さあ、夏山のメインイベントのスタートです。

最寄の駅から始発に乗ります。八王子に出て中央線で甲府へ、駅前9時出発の広河原行のバスに乗る予定です。

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広河原行きバス乗り場

8:15甲府駅到着、バス停に向かいます。ベンチにザックが一つ、2番目のようです。ザックをベンチに置きコンビニに行って食料を調達します。最初に行ったファミリーマートはおにぎりがまったく無く、ちょっと先のローソンへ。甲府駅始発の広河原行きは4時なので、その影響??

バス停に戻るとバス会社の女性がザックをベンチ下に並べています。そのあとにザックが増えていって、あっという間に30程度に。始発では4台バスが出ることもある、と聞いていましたが、結局その通りになりました。
9時、4台のバスを連ねて広河原に向かいます。林道をくねくねと上って行くため、全員が座れるように便を増やしてるそうです。料金は¥1,900+施設協力費¥100、広河原まで約2時間の行程です。

11時ちょっと前、広河原に到着しました。4年前、仙丈岳、甲斐駒ケ岳に登って以来です。

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広河原インフォメーションセンター

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内部もきれいな作りです。

11時20分、歩き出します。
すぐに左側に吊橋が見えてきます。北岳登山のレポートに良く出てくる吊橋です。

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野呂川の吊橋

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吊橋を渡って広河原山荘のテントサイト

広河原山荘の脇を抜け、いよいよ登山道に入っていきます。

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登山道を登り、少し歩くと最初の分岐点があります。
左に行くと大樺沢経由での北岳行き、右側を登ると白根御池経由で北岳に。
今回は左側の大樺沢経由で二股まで行き、そこから北に向かい白根御池小屋で幕営の予定です。

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沢沿いの道を緩やか登っていきます。

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ごつごつした歩き難い道もあります。

樹林帯を抜け、大樺沢沿いを二股を目指します。だいぶ展望も良くなり、大樺沢全体が見通せるようになると、それに添ってかなりの数の登山者があちこち歩いているのが見え、自分の登ってゆくコースが分かります。

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二股の分岐が見えてきました。

二俣の分岐に到着です。雪渓を渡る風が気持ちいい。後ろには少しずつ見えてきた鳳凰三山がほぼ全体見えるようになり、地蔵岳のオベリスクも頭を出しています。
ここから八本歯のコルはすぐ目の前に見えますが、その勾配の急峻さはかなりのもので、道がどうなっているのかつい首を伸ばしてさぐってしまいます。

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休憩する登山者

二股と言いながら、八本歯のコル経由北岳山荘、小太郎尾根へ直登、白根御池小屋の3方向に分岐します。
白根御池小屋方向に道をとり、トイレの脇を登って行きます。

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バイオトイレ

樹林帯を緩やかに上ったり、下ったりして約20分、子供たちの声が聞こえます。小屋が近いのかな。
目の前が開け、池が見えます。白根御池に到着です。雰囲気の良いテント場です。平らな場所を確保し、小屋に向かいます。

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白根御池小屋

小屋でテント場の使用料¥500を払い、確保していた場所に戻ってテントを張ります。

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いつものMyテント

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鳳凰三山

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北岳山頂

小屋に着き、テントを張った後の夕食までのゆったりとした時間が好きです。一日の山行が終わり、ほっとして、初めて訪れた場所を散策する...
この小屋はきれいですね。トイレも水洗でウォシュレットでないことを除けば下界とまったく変わりません。南アルプスの小屋は充実してきた、と聞いていましたが、北アルプスの小屋よりも快適のようです。
4時過ぎ、夕食の準備にかかります。今日はご飯を炊いて、定番カレー。ビールを飲んでもいいのですが、まだ山頂を極めておらず自粛。
それにしても気になるのが天気。結局今日はわずかに晴間が見えただけでした。

5時過ぎ、夕食の片付けをしていると、小屋の人が大声で ”テントを撤収してください。”
急病人がでてヘリコプターが来るそうです。降りる場所はないので、ホバリングしながら病人を収容するそうです。ホバリング中の風は半端でなく、テントを吹き飛ばしてしまうとの事。急いでテントを潰し、飛ばされない場所に移動します。

ヘリの爆音が聞こえてきました。小屋の上空でホバリングしながら人が下りてきます。滅多に見ることが出来ない救助を興味深々で見ています。

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高山病のようです。小屋についてろれつが回らなくなり、頭痛、そしてちらっと見えた表情は顔色が悪く、一刻を争う状況だったようです。ここの標高は2,240m。2,000mでも人によっては高山病になる、と聞いたことがあります。仲間が申し訳なさそうに、”すいません。” と頭を下げながら小屋に入って行きました。こんな状況になると単独行は確かに対処が遅れる可能性がありますね。

気になっていた天気を小屋で確認してみます。
”え!台風発生!” 
今日の曇りはこの影響ですか。明日は曇りのち雨。何とか午前中持てば、山頂に立てます。でも明日以降、曇りや雨だと南アルプスの最深部に向かうテント泊縦走は赤信号です。昼間は展望なく、小屋に着いても雨中の幕営と撤収は厳しい。縦走中の雨は仕方ありませんが、縦走中全日が天気悪いと思うと...

7時過ぎ、テントに入ります...

8月9日(月)

夜半過ぎ、雨がテントをたたきます。
3時過ぎ、やはり雨です。テントの中で朝食を摂り、シュラフ、マットなどたたみ、撤収の準備に入ります。
ずっと雨です。薄明るくなってきて、隣でテントを張っていた人は出発したようです。雨が小降りになったところで急いでテントをたたみます。
もうこの時は下山することに決めてました。北岳の山頂には上がれるでしょう。雨中の覚悟があれば縦走もできるでしょう。でも縦走の醍醐味は稜線の遠景です。ピークハントだけが目的なら上を目指しますが、夏雲と青空のコントラストを楽しみに登ってきたから...

登ってきた大樺沢ではなく、樹林帯を下って行きます。レインウェアが蒸し暑く、登れなかった無念さとあいまってさらに不快です。それでも登って来る人は多く、人気の山だと分かります。荷物の大きさから小屋泊のようですから、予約の関係もあるでしょう。

小雨の中、広河原に到着です。着替をして、少しゆっくりします。さらに雨が強くなってきて、下山の決断を正当化します。
10時、甲府行きのバスに乗り込みました。
”あ~あ、がっかり...”

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