’11 北海道遠征1座目/幌尻岳

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北海道遠征初日で幌尻岳に登ります。

幌尻岳・・・

日本百名山、最難関の山と言われています。
アプローチの長さ、額平川の数十回におよぶ渡渉、急登が続く登山道、
そして予約の取れない幌尻山荘。

ネットで調べたり、地図を確認して、充分日帰りでこなせる、と判断していますが、
未経験の川の渡渉が計算できません。
最悪、山荘に泊まることになっても困らないように、シュラフカバーを持ちます。
山荘は素泊りなので、食糧を余分に持ちますが、荷物も軽くしたいし、結局予備は菓子パン一つ。

朝3時、平取町のとよぬか山荘前をシャトルバスが発車します。
中型のマイクロバスが満員、難関の山とは言え、百名山、人気です。

”ここ一週間雨が降っておらず、額平川の水量は、最も少なくなってします”

という運転手さんの声に拍手がわきます。
みなさんこの川を渡渉する危険は充分分かっています。
天気も根室では降っているものの、この近辺では晴れマーク。
また拍手がわきます。
でも、先月、川のへつれから転落、頭を打って亡くなった方がいるそうです。

油断大敵

林道をゆっくりとほぼ1時間、第一ゲートに到着です。
昨年までは、マイカーで入れたこの道も、今年からシャトルバスでしか入れない。
マイカーならばいくらでも早く歩き始めることが出来ますが、
今年は、バスの時刻に合わせるしかありません。
また、帰りも16時発のバスに乗れるよう戻ってこなければ、
おそらく暗くなった林道を熊との遭遇にビクビクしながら歩くことになるでしょう。

3:57 第一ゲート
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3:58 すぐスタート
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予定通り、4時ちょっと前に到着しました。
みなさんがゆっくりと準備してる中、ゲートの鎖脇を通って、ゆっくり走り始めます。
そう、この先も歩けば2時間の7.5kmの道を1時間で走破するつもりです。

予想通り充分走れる道が続きます
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額平川を渡る
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白い水しぶきは結構な急流
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4:19 第二ゲート
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ここまで2.5km、予定通りのタイムで通過します。

4:20 名もない滝ですか?
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4:46 また現れた!
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5:01 北海道電力取水施設到着!
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慰霊碑
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第一ゲートから7.5km、1時間弱で走り切りました。
”う~ん、ちょっと遅いなあ~”
7.5kmだから、7分/kで走れば54分程で到着するはずですが・・・

川に沿った道を早足で進みます。いつかは渡渉しなければなりませんが、
無理して川の中に入る必要はありません。
そして、進む道を示す赤いリボンが川の反対側にあるところに出てきました。

5:21 最初の渡渉点
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沢タビに履き替えます
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渡渉はどうするか?
幌尻岳を登ろうと思ったとき、迷っていました。
沢靴、沢タビ、わらじ・・・
一回きり、荷物を軽くしたい、そして滑らない・・・
悩みましたが、沢靴は高いし、わらじ+ランシューズも心もと無いし、
ということで、そこそこの値段、滑らないフェルト底の沢タビを選択しました。

5:34
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5:41 ここは深い
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川に入ると、思ったより足をもって行かれます。

これで水量が少ない??

膝上ぐらいはあります。これでこの勢いですから、雨で水量が増えると
流される可能性は高いですね。

ストックでバランスを取るにも、ストックも流されて逆に邪魔になると思いました。

6:03 ロープがあると助かる
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流れ強いよ
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最初は恐る恐るゆっくり渡りましたが、段々と慣れてくると、
躊躇しないで片足でいる時間を短くして、じゃぶじゃぶと歩くほうがいいことがわかってきます。

渡渉箇所の選択、赤いリボンと踏み跡の確認、岩の濡れ具合い、
ルートファインディングは慎重にやらないと、って思いましたね。
行き過ぎたりすることは、頻繁にありましたから、おかしい、と感じることは重要です。

6:28 幌尻山荘
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管理人の親父さん
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慎重に進み、予定してた2時間はかからず、思ったより早く山荘が見えてきました。
まだ6時20分、目安を7時としていたので、だいぶ早く到着です。
今日の行程としては、ヤマ場を越えたって感じで、
ほっとしました。

山荘の親父さんに、例のごとく、
”3時のバスですか?速いね”
と、お褒めの言葉をいただきます。

”靴を置かせてもらっていいですか?”

渡渉用に履いていた沢タビと自転車用のハーフタイツを縄に干させてもらいます。
また、トレランシューズに、タイツに履き替え、6時40分、これから本格的な登山です。

7:04 山荘脇からすぐ急坂が始まります
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7:32 幌尻岳から戸蔦別岳に続く稜線
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7:36 急登だ!
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細い道を急ぐ
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急登ですが、渡渉の歩き難さを思えば気分的には楽です。
いつもの重登山靴の重さはなく、トレランシューズのおかげで軽快??に登って行きます。

7:39 ←命の泉
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よし、抜けるぞ!
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命の水を予定より30分早く通過。
心配していた熊さんの遭遇もなく、稜線が見えてきました。

カールを巻いて行く登山道
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ぐる~と
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”これが、難関の山に続く稜線か。”

一抹の不安があった山行だけに感慨深いものがあります。
左側のカールには雪渓が、もしかしたら熊の姿も見えるかもしれません。

左の尖った山は戸蔦別岳
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襟裳岬の方向
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ぐんぐんと高度を上げていく
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戸蔦別岳よりさらに北に続く日高山脈
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奥深い!ヒグマの生息地
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天気も良く遠方まで山並みが確認できます。
北、南アルプスとは違ったこれまで感じたことのない、原始の山って感じですね。

カールの縁を周って山頂が見えてきました。

ここを上がれば山頂ですね
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8:55 ”やったぜ!”
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達成感に表情もほころぶ
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時間は9前、10時を目安にしてたんで、一時間の貯金
ほどなく、山頂直下で抜いたグループが喜び勇んで上がってきます。
”やったあ~!”

同じ言葉を発します。難関の山だからうれしいよね。

戸蔦別岳に延びる鋭い稜線が見えるはずが・・・
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少し遅れて到着したグループ
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グループの方々は函館の人だそうです。やはり昨日は幌尻山荘に泊まって、今日朝登ってきたそうですが、
”下から5時間を切って来た”て、言ったら
山荘からとそんなに変わらない、と言ってビックリしていました。
そんな訳ないのにと、内心思いながら苦笑

くまさん荘で持たせてもらったおにぎりをほおばり、団体さんの一人とお喋りします。
これから戸蔦別岳に回るグループと下山するグループに分かれるそうです。

3つのカメラで集合写真を頼まれます。みんな、満足した笑顔
お兄ちゃん、お兄ちゃんって言うから

”そんなに変わらないですよ。5*歳ですよ”

と言うと、こちらは76歳と男性を指差します。自分にとって、こちらの方が脅威です。

女性の方が写真のお礼にパインを持ってきてくれます。
いつも山頂では貧しい食事なので、おいしいこと、うれしいこと。

30分程山頂にいて、貯金が出来ているとは言え、腰を上げます。
みなさんに挨拶をして、さあ、後半です。

今度はカールを右に見ながら
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エゾハクサンイチゲ?
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海に向かって南下
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アップダウンを繰り返しながら樹林帯に向かう
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また少し晴れ間が出てきて、もう少し山頂にいれば良かったかと残念。
戸蔦別岳経由で下っても良かったかと、これも後悔。

でも、戻るまで油断できませんね。納得して、歩を進めます。

11:13 山荘が見えてきました
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ここでまた沢タビに履き替えます。
山荘の親父さんが、
”**さんはどんなトレーニングしてるの?”
往きで、メモってもらった名前を覚えてくれてます。
”基本、毎日、走ったり、自転車だったりですが・・・”
”毎日走るの??”
”昔はですが、今は距離も短くなっているし、自転車が多くなっています”

それでも、ビックリされてました。
でも、この親父さん、下で泊まったくまさん荘の女性主人に
”山荘の親父さんは、川を40分で下る”、と聞いて
こっちのほうがすごい!と思いました。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

親指と人差し指の付け根が沢タビに当ります。
ちょっと痛みを感じるんで、下りはゆっくり。
わらじの方や高価な沢靴を履いた男性、いろいろすれ違います。

渡渉が終わって、トレランシューズに履き替え、川沿いの道をいつもペースで歩きます。
取水口が見えてきました。

13:13 取水口
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人が多いですね。登山道でこれほどの人とすれ違わなかったので
これから登る人のようです。
現在、1時、4時のバスには充分間に合います。
帰りの林道も走るようになるかと思っていましたが、
ゆっくり歩いても3時前には第一ゲートに着くでしょう。
”ほッ!”

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ゆっくり歩いていると、後ろから熊避けの鈴の音が近づいてきます。
”お先に”

先に行ってもらいましたが、まだ足が元気で自然とペースが上がり、
気が付くと抜き返していました。
”困ったもんだ”

それでも徐々に足に疲労を感じながら、バス乗り場に戻ってきました。

14:16 第二ゲート
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14:45 バス発着所
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バス乗場にはバスを待つ人のために小屋があります。
トイレ、水場もあり、日帰りやアクシデントでバスに乗り遅れた人のために設置してあるんだそうです。

小屋の中で、先着されていた人と談笑です。
”えッ!日帰りですか?”

やはり驚かれました。そんなとこにも優越感を感じながら
バスがくるまで余韻に浸っていました。

”やったぜ!”

’11 北海道遠征2座目/後方羊蹄山 に続く。

2011.7.24(日)
第一ゲート4:00-4:19第二ゲート-(1時間50分)-5:00取水口-(2時間50分)-6:28幌尻山荘6:43-(1時間50分)-7:39命の水-(2時間20分)-8:55幌尻岳山頂9:20-(3時間)-11:13幌尻山荘-(2時間)-13:13取水口-(1時間40分)-14:16第二ゲート-14:45バス乗場
カッコ内は標準タイム










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この記事へのコメント

y
2017年05月16日 21:32
今年7月に、百名山最後のピークとなってしまった。
幌尻岳に挑戦します。ブログを私へのエールと、勝手に
思い、頑張ります。

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