’06 中央アルプス縦走 その1/空木岳

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中央アルプスでは木曽駒ヶ岳、宝剣岳、空木岳が主たるピークで、
縦走して二ついっぺんに登っちゃいましょう。

小屋泊を嫌う自分としてネックは、幕営出来る場所が木曽駒ヶ岳付近にしかなく、
しらび平からロープウェーで千畳敷に上がるとすぐに駒ヶ岳で、一日目の行程としたら短過ぎるし、
かと言って、駒ヶ根高原から池山尾根を登る逆ルートで縦走すると、一日で駒ヶ岳までは行けません。

そこでテントは諦め、稜線途中の檜尾避難小屋を使うプランで、
1日目、駒ヶ根高原~(池山尾根)~空木岳~檜尾避難小屋、
2日目、~宝剣岳~木曽駒ヶ岳~下山とします。

前日、駒ヶ根高原の駐車場で車中泊して、朝6時スタートします。
今日の行程は檜尾避難小屋まで、行動時間は11時間強になります。
また池山尾根は、大地獄、小地獄と呼ばれている難所もあり、
”ロングルート、小屋までたどり着くか”

今日も不安一杯のスタートです。

まずは舗装路から
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林道を横切った所に駐車場あり
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舗装された林道を二回程横切り登山口に到着、樹林帯に突入です。

池山・空木岳登山道入口
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林道終点かな?ここにも駐車場がありました
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登山口からまだ遊歩道が続きます。
「池山自然遊歩道」

傾斜が緩やかで、まだ散策気分!

まだ遊歩道
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傾斜も緩やかで、遊歩道の範疇
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振り返って、伊那谷の向こうに南アルプス
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傾斜が緩やかでも今日の行程を考えると、そんなにのんびり歩けない。
”稜線に出れば楽勝でしょう”

この時は、バテる事への不安は全く無く、快調に歩きます。
でもね、後で大変なことになるんだよ・・・

チョロチョロと水の流れる音が聞こえて来て、池山小屋手前の水場に到着です。

9月中旬で、水量も弱い
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ぼちぼち登山道らしく
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この辺で、針葉樹林帯から広葉樹林帯になり、木の根の張り出た急坂が続きます。
大地獄と呼ばれるエリアに入ると、岩場が多くなって来て、鎖や梯子が現れます。
昔は難所だったそうですが、今は整備されており、踏ん張る足に頑張ってもらい、通過して行きます。

小地獄の一部
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500m←空木平避難小屋・空木岳→2km
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”さてと分岐はどちらに進むか”

空木平周辺はお花のきれいな場所ですが、9月も後半、もう終わりでしょう。
空木岳へ2kmの右に進路を取ります。

樹林帯を抜け、前方が開けて来ます。
稜線が見えた瞬間、どの山でも心の中で歓声があがるよ。

手前の駒石から空木岳に続く道
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手前が檜尾根かな?奥に主稜線
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宝剣岳~木曽駒ヶ岳に続く稜線
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空木駒峰ヒュッテ
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すぐ目の前が空木岳の山頂です。
砂礫の白い道と周りにハイマツの緑、
まっ青な空にそびえる頂、

きれいですね。
空木岳山頂(2,860m)
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今日も山頂には誰も居ない・・・
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青空に続く稜線、ここでも360度の大展望。

鞍部に木曽殿山荘、そして続く稜線
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伊那谷
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10km←池山・檜尾岳→6km
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”ここまで10km歩いて、まだ6kmあるの?!”

山頂の砂礫帯から岩場を慎重に下ります。
時間はお昼を回った所、
山荘脇のベンチで食料を補給します。

”ここを今日のゴールにすれば楽なんだけどね”
千畳敷から歩いて来た人は、間違いなくこの山荘に泊まります。
”混雑はイヤだし、シュラフや食料を担いで来てるもんね”

木曽殿山荘から稜線にあがります
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テントがない分いつもより軽いのに、
稜線に上がるのも一苦労。
”結構足に来てるし、バテ気味だよ”
”稜線に上がれば、稜線漫歩でしょ”

そんな期待を裏切り、大小ピークの連続じゃない!!
それも岩場で結構足を使う・・・
東川岳(2,671m)
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熊沢岳(2,778m)
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やっとこさ歩いてる状態で、熊沢岳到着が15:07。
檜尾岳までコースタイムで1時間、間違いなくコースタイムで歩いてないから、避難小屋到着が17時過ぎるかも。

それでもちょっと休憩してると、逆方向から男性が到着します。
”この辺でテント張れる場所ありますか”

”え~!そんな事も調べてないの??”(内心)
”ここからは木曽殿山荘まで、1.5時間、戻って檜尾避難小屋まで1時間ですよ”

どうするんだろう??
”こちらも疲労困憊だし、人の心配どころじゃないよ”

稜線でも岩間をすり抜けたり、トラバース気味に滑落の心配をするような道を
何とか通過しても、見えてる小屋がなかなか近付かない・・・
すると、”あれ~”

スローモーションの如く、背中からひっくり返ります。
バランスを崩した時に足で踏ん張れません。
稜線の方向に倒れたんで、滑落は免れましたが、横に倒れていたら、やばかった・・・
”あと少し、慎重に行こう!”


やっとこさ、小屋への分岐に到着して、
緩やかに下るとハイマツ帯をかき分けて、
小屋に到着です。
重い扉を開けると、案の定誰もいません。
”日曜日だもんね、仕方ない”

ちょっと心細いけど、今日の宿に到着して、
ほっとします。
檜尾避難小屋
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きれいな小屋の内部、水もあった!
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今夜は貸し切りです
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夕闇が迫って来て、外に出ると雲海が眼下に広がっています。
こんな時、一人はさすがに寂しく感じますが、一時の心細さより一人で全てを決められ、
誰にも気遣いする必要がない自由が、下山した時の達成感につながります。

日没間近の雲海は幻想的です
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明日歩く稜線だ
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風が強くなって来て、さすがに寒くなって来ました。
もう誰も到着する事はないでしょう。小屋に入って、食事の支度です。

ロングルート、今日も頑張ったね、お疲れさまでした。

’06 中央アルプス縦走 その2/宝剣岳~木曽駒ヶ岳 に続く。

2006.9.24(日)
駒ヶ根高原5:57-(池山尾根)-駒峰ヒュッテ11:11-11:23空木岳山頂11:28-11:59木曽殿山荘12:42-東川岳13:24-熊沢岳15:07-檜尾避難小屋分岐-檜尾避難小屋17:03









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この記事へのコメント

haiji
2014年01月27日 12:13
空木岳、つい先日 BS [にっぽん百名山] 観ました。

そして、タイミングよく先生の山行報告です
中央アルプスは手強い感じがしていましたが、俄然行きたくなりました
さすがに一泊では無理、宝剣と木曽殿の小屋二泊で縦走計画立てましょう。
( 実現するか否かは ? )
ところで車の回収はバス利用ですかね、続編を楽しみにしています。
meruちゃん
2014年01月29日 06:52
haiji様
タイミング良い...。
私も「にっぽん百名山」を見て、
懐かしさにブログアップしました。

中央アルプスは、新田次郎の「聖職の碑」で舞台となった
桂小木場から駒ヶ岳山頂に至るルートや、
越百山、三ノ沢岳など、歩きたいルートが
残っています。
haiji様、是非検討してください。

「にっぽん百名山」以外にも、BS TBSにて、
「日本の名峰・絶景探訪」が毎週土曜日に
放映されています。
1時間番組で、より内容のある番組ですね。

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