赤いカンナではじまる

『赤いカンナではじまる』はらだ みずき
A1PTD5JosWL.jpgその人は涙を流していた。涙を流していたのは、わたしと同じ書店員だった――。

ある日、書店員の野際は、文芸書棚を担当している保科史江が涙を流しているのを、出版社の営業マン、作本とともに目にする。後日、退職を願い出る彼女の涙の理由とは、何だったのか。関西出張で偶然彼女と出会った作本が、意外な秘密を聞き出してくる……。(「赤いカンナではじまる」)

期待の新鋭がおくる、書店員、編集者、出版社営業マンたちの「過去との再会」を描いた恋愛小説集。

【他収録作品】
  • 「風を切るボールの音」
     疲れたサッカー雑誌編集者のもとへかかってきた電話の相手は……

  • 「美しい丘」
     北海道からやって来た若い書店員が、出版社営業マンに頼んだこととは。

  • 「いちばん最初に好きになった花」
     図鑑シリーズ「野の花」担当編集者の、切ない思い出が甦る。

  • 「最後の夏休み」
     大学生4年生、人生最後の夏休み。いったい自分は何をしたいのだろう。

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